okadamaminami-fushikokita-9jo’s diary

丘珠みなみ・伏古北「九条の会」のブログです

平和と生存権を保障した憲法を守りましょう

2月9日に市民に訴えた内容です。

 岸田首相は、1月4日の年頭記者会見の冒頭で「憲法改正の実現に向けた最大限の取り組みも必要だ」と発言しました。さらに「今年は条文案の具体化を進め、党派を越えた議論を加速していく」とも発言しました。通常国会で条文の策定を進める強い意志を示すものであり、重大です。

 

 能登半島地震で甚大な被害状況が明らかになるにつれ、重機など足りず倒壊した家屋の下敷きになった被災者の救助が間に合わず命が失われており、避難所の食料や水が足りず、排泄物の処理にも事欠く状況が日々報告されています。2011年の東日本大震災から12年を経過しているにもかかわらず、災害に対する備えは遅々として進んでいません。 国民の命を守ると言うのであれば、「改憲」の準備ではなく食料や水の備蓄、災害救助用の重機の整備、避難用テントやトイレを計画的に用意することが出来たはずです。それもせずに、「改憲」の準備ばかり急いできたのが今の自・公政権ではありませんか?

 

 元日に発生した能登半島地震の悲惨な現実を前に、なぜ憲法「改正」が年頭会見の冒頭に出てくるのでしょうか? 災害の備えもせずに、自民、公明、維新の会など改憲勢力は大規模災害など「緊急事態」における国会機能の維持を理由に、国会議員の任期延長を可能にする「改憲」案のとりまとめを主張しています。この案は国の最高機関である国会の機能を弱め、行政の立場を独裁的に強める危険性をはらむものです。国民にとって何のメリットもありません。国民に「改憲」の経験をさせ、最終的には憲法9条を改悪していくためのものです。

 是非、皆さんと一緒に、私たち市民と多くの国民の命と生活を守ること、そのために戦争をせず平和と生存権を保障した憲法を守っていきたいと思います。